これであなたもクトゥルフ神話が好きになる

みなさん、クトゥルフ神話ってご存知ですか?

ギリシャ神話、北欧神話、日本では古事記が日本神話とされていますが

各地、さまざまな場所で神様を想像し、それをお話にしたら面白いんじゃね??

ってな具合にはじまったと思われる寓話です。

 

神話って言うととっつきにくい人もいるかもしれませんが、簡単に言って仕舞えば御伽噺なのです。

人は空想を尊びます。空想し夢想し、それをいつしか書き記すようになったものが神話です。

なので何にも怖くありません。ギリシャ神話なんて「そんなわけあるか!」ってツッコミどころ満載な週刊誌で巻末を飾るぐらいのおちゃらけさ加減です。

 

さて、そんな神話は紀元前から作られてきました。そんな前から神様は本当にいるんだと想像しながら作られていって、言伝に、時間が流れ、紙を使って人々の間に広まっていきました。

なので神話といえばスッゲェ古い物語ばっかりで現代っ子には難しい!って言われてしまうこともしばしば。

しかし20世紀に入ってから作られたとんでもない神話があります。

それがクトゥルフ神話です。

ラヴクラフト氏で検索してもらうとすぐわかるんですが、出自が地味に不明な点が神話っぽさがありますよね。

 

クトゥルフ神話と他の神話の絶対的な違い。それは、なんと言っても宇宙がテーマ。

しかも外宇宙と呼ばれる、我々人類が発見できていない異なる宇宙からやってきた神たちをモチーフにしているところです。

ギリシア神話であれば宇宙という概念はなく、人間が暮らす大地と神々が暮らす大地は繋がっているモノだと考えられています。つまりは一つの世界の中に神も人間も存在するというわけですね。

 

クトゥルフ神話は宇宙をモチーフにし、人類が暮らす太陽系を含む銀河のすべてはある神の夢の中であるという、なんともとんでもない話になっています。

ゆえに、独創性がたかく、ウィットに飛んだとんでも説が色々と出てくるのです。

 

じゃぁなんでこんな神話を作ったのか。個人的に思うのは、暇だったから。その一言に尽きると思います。人って暇な時、色々考えますよね。

今日の晩御飯はなんだろうか?明日の予定はどうしようか?

そんなどうでもいいけど、自分にとっては大事な瞬間ってあると思います。

それでも暇な時ってありますよね。すると人は空想を始めるんです。

 

例えば「明日、晴れたらドライブでも行くか」とか「雨が降ったら洗濯物も干せないな」とか

これは紛れもなく空想なのです。現実に起こる可能性もありますが、それはあくまで予想でしかなく、それが現実になることはほぼないと言っても過言ではありません。

分刻みのスケジュールより、時間ごとのスケジュールの方がうまく回るのと同じ原理です。

細かく考えれば考えるほど、人の思考はより自分にとって都合の良い結果へと導いてしまうからです。

最悪のケースを想定していても、それ以上でもそれ以下でもなく、考えた通りに物事が進まないのはそんな人間の自尊心というものが働いているからなんですね。

 

そんな心理状態を持つ人間が、やることもなく、友達との文通の中で「こんな物語っていうか神話があったら面白くね?」と始まったのがクトゥルフ神話

 

最近というか少し前にはなりますがクトゥルフ神話が題材になったアニメがありましたね。

這い寄れニャル子さん!とか、今も絶賛アニメ放映中の進撃の巨人なんかもクトゥルフがモチーフになっています。

 

そして他の神話と決定的に違うのが、人類がその神を見てしまったり、神の眷属に出会ってしまうとほぼ確実にデッドエンドが待っているというところです。

ギリシア神話ではゼウス神が人間の女に恋をして鳩に変身して求愛に行くほど人間と密接に関わっているのに対し(このせいでゼウスの正妻であるヘラはとんでもない呪いをかけたり)

クトゥルフ神話の神々は見ることを許しません。許さないというよりは見たらその人間は発狂してしまうとまで描かれています。

 

だからこそ、これまでにない一風変わった神話の物語が多くの人に伝わったのでしょう。

なぜ、今回こんな話を持ち出したかというと

クトゥルフ神話といえばTRPGが非常に有名です。

テーブルトークRPGと呼ばれる類のものですが、これが面白い!

他にもクトゥルフ以外の様々なジャンルがテーブルトークで楽しまれていますが

クトゥルフは自由度が高いのも魅力の一つです。

 

本来、テーブルトークといえばみんなで話し合い、色々な選択を決めてシナリオの最後までたどり着くのが目的なのですが、クトゥルフはその神たちの性質上、見てはいけない感じてもいけない世界のため、探索者(一般にテーブルトークでプレイするプレイヤーのことを指す)がいかに神たち、また、その眷属に出会わずにシナリオをクリアするかが重要なキーになっています。

 

また外宇宙を彷徨う神たちは時間や空間、様々なものを自由自在にコントロールすることができるのです。そのためシナリオライターたちは思うがままにシナリオを作り、それに当てはまる神を見つければいいだけという、ライターにとっては願ったり叶ったりの神話なのです。

 

そんな筆者である私は、つい先日オリジナルシナリオを一本作ることができ、それを友人たちと楽しむことができました。

とある映画を参考に、作り上げた作品なのですがこれは面白かった〜

まぁ拙いながらも初めて作ったシナリオで穴がないか不安でしたが、予想通りというか、面白い展開になってくれて非常に満足のいく結果でした。

 

クトゥルフ神話はそれ自体、面白い!とは言いにくい側面を持ちますが、テーブルトークになると途端に扱いやすく、それでいて、どんな人にもわかりやすい。そんな一面を持った20世紀が誇る、空想の世界があなたを待っています!

興味がある方はぜひ、この機会にTRPGのプレイヤーとして参加してみてはいかがでしょう?

 

今回は最後に先日、オリジナルシナリオを遊んでもらった動画を残していただいたのでそれをご紹介して終わりにしたいと思います。

興味がある方はぜひご参加ください!


クトゥルフ神話TRPG「Neighbor is a murderer」配信

動画配信はワイトさん。

GMルイージ

プレイヤーは

 ワイトさん

 ガンマγさん

 あうまるさん