映画「ダイナー」を視聴して
みなさま、新年あけましておめでとうございます。
今年も良いお年を。
という決まり文句から始めさせてもらいましたが
みなさん、年末年始はどのようにお過ごしでしたでしょうか?
帰省するにも難しい状況も多く感じましたね。
そんな時、役に立つのは何と言っても映画でございます。
映画「鬼滅の刃〜無限列車編〜」が興行収入第一位となり、千と千尋の神隠し以来の快挙となったことも話題です。
そんな中、Amazonプライムの筆者はいろんな映画を見ておりました。
映画館に行くのもある意味の命がけでございますからw
そしてこの記事を書いてるのは映画「ダイナー」を視聴した直後になります。
ゆえに、多少の相違がある可能性があると思いますがご容赦ください。
ダイナーですが藤原竜也演じる、元殺し屋がレストランのオーナーとなって殺し屋ばかりがくる一風どころがかなりぶっ飛んだダイナーで飯を振る舞うという内容なのですが
結果から申しますに、非常におしい作品だと感じました。
設定はぶっ飛んでいるし、役者の顔ぶれも豪華。ワイヤーアクションなど多彩な演出が盛り込まれておりますが、なぜレストランでなければならないのか、藤原竜也が演じた元殺し屋などの設定が上手く機能していないのです。
レストランにくる殺し屋たちは頭のネジがぶっ飛んだ連中ばかり、そこにヒロインがお金目的で高額の怪しいバイトに行ったら気づいたらレストランに売り飛ばされていた。
そこまででかなりまった!と言いたくなるのでが、ここは置いておいて
やはりメインになるのはレストランの中での出来事です。
この作品の80%以上がレストランの中で起こる出来事に集約されているからです。
これがいわゆる「なろう系」的な作品であれば納得できたのでしょうが、日常の中の非日常を作り出したかったと思われる作品に関していえば、駄作とまでは行きませんが、そこそこのモノという評価で止まってしまいます。
これは殺し屋たちやレストランのオーナー、ヒロインなどの心象が作品を通して感じにくい点にあると思われます。
監督は鬼才蜷川幸雄監督の娘である蜷川実花さんだったのですが、派手な演出や奇抜さを重要視したのか心象に触れる部分がほぼありません。
料理というのは客を通じて会話をするツールなのですが、これが機能していない。
最初に店にやってきた殺し屋ぐらいでしょうか。料理が重要なのは
あとはレストランである必要性が全くない。
キーポイントとなるのはヒロインがレストランに連れてこられて最初の客。
これが全くイカれ具合が推し量れない。その直後に登場する武田真治演じる殺し屋の方がぶっ飛んでます。
感覚的に脳内補完でわかってください系の映画です。
蜷川幸雄監督は元々がぶっ飛んでるので作品自体がぶっ飛んでても何ら不思議なく、しかもそれが我々の心を揺り動かす作品ばかりなのに対して
蜷川実花監督は女性だからなのでしょうか?綺麗や美しいといった表面的な部分をクローズアップし、個々の殺し屋たちの内面は部屋の装飾や奇抜な格好で表しているように感じたため、総合的に見ればやや評価は落ちてしまうのではないでしょうか。
正直、これに原作があったとしても読みたいと思わせてくれない映画だった。と、個人的には評価せざるを得ません。
しかし、鬼才と恐れられ、自分が納得できるシーンができるまで何十というテイク数を重ねる、蜷川幸雄監督の娘さん。鬼才の子は鬼才。光るものは非常に多く感じます。
さくらん、ヘルタースケルター、ダイナー、太宰治とまだ4本しか手掛けていない監督に期待を膨らませすぎたのも原因ではあります。
藤原竜也ファンからは怒られてしまうでしょうが、バトルロワイヤルの頃から演技に変化を感じてない筆者からすると藤原竜也が演じるというだけでおおよその見当がついてしまうというのも考えものですね^^;
作品自体は非常に美麗であり、所々昭和チックな演出もまぜたりと鑑賞するぶんには文句なしの作品だと思います。
しかし、映画評論家ではありませんが、この作品を評価しろと言われれば
中の中?ぐらいといった評価をつけてしまいそうです。
しかし、純粋にただ観るだけであれば十分にその役目を果たしてくれた。
そんな映画でした。
まぁ、偉そうにズラズラと並べましたが、興味があるなら見てみてもいいんじゃない?と思う
そんな結果でした。
みなさんはどんな映画が好きですか?
筆者は戦争やラブストーリー以外であれば幅広く見ているつもりですが、何かオススメがあればぜひ、教えてください!
以上、ダイナーを視聴してすぐの評論でした。
筆者自身は同じ映画を最低でも三回は見るようにしてるので、気づかなった点など色々あると思いますが、みなさまの一つの指標になればと存じます。
それではまた次の記事で!アデュー!